2015年6月6日土曜日

「Think different」か「Think differently」か?

スティーブ・ジョブズ時代のアップルのスローガンに「Think different」というのがありました。なぜ「Think differently」ではないのかと考えた人は多いのではないかと思います。私も考えましたが、その理由を追及することもなく当時はスルーしていました。

文法的には「Think differently」が正しいです。ただ、「Think different」と言っても口語レベルなら、目くじらを立てるような問題にはならないと思います。マクドナルドのスローガンに「i'm lovin' it」というのがありましたが、iが小文字であるとかloveが現在進行形になっているとか、英語の文法的にはアウトなんでしょうけど、やはり口語レベルでは気にならない程度のものでした。

なぜ「Think differently」ではなく「Think different」なのかは英文法の問題というよりも広告の問題だと思われるので、あーでもないこーでもないと英文法的な検証をするよりもスティーブ・ジョブズや広告会社にどういう意図があるのですかと理由をきいた方がいいでしょう。おそらくは、人々の目を引く必要がある広告的には「Think differently」では保守的なので、あえて文法を逸脱することで常識を越えて考えることをイメージしたかったのではないでしょうか?

「Think different」か「Think differently」かについては英語圏でもあまりに多くの議論があるようですが、こちらの説明がわかりやすいと思いました。

"Think differently" would mean: Please think in a way that is different from the way that other people are thinking. "Think different" means: Think about things that are different, or how to do things that are different. The slogan doesn't tell you how to think, but what to think.

私は世の中の常識を越えるクリエイティブな発想の大切さをアメリカの大学で学びました。世の中の常識から考えて、そんなことは無理に決まっている、こいつはバカじゃないのかと思われるくらい飛び抜けた発想をする人がいなければ世の中は進歩しないのです。私のモットーは「常識を疑う」なのですが、それを英訳するならまさに「Think different」でいいのではないかと思っています。

2015年6月1日月曜日

Cup NoodleかCup Noodlesか?

日本では知らない人はいないと思われる日清のカップヌードルのカップには「CUP NOODLE」というアルファベットの表記があります。


しかし、これは海外に行くと「CUP NOODLES」という表記になっています。なぜなら、カップの中に麺はたくさんあるので、英語では通常複数形のnoodlesを使うからです。このとき単数形のnoodleを使うのは一般的ではないので、海外版では修正したのでしょうね。


英語でnoodleという表記もしばしば見かけますが、chicken noodle soupのように形容詞的な使われ方をしている場合が多いのではないかと思います。名詞の場合はnoodlesが一般的であると思っていて問題ないでしょう。

さて、日清のカップヌードルは「謎肉」も復活して最強になりつつありますね。私もカップヌードルが大好物なので海外で食べることもありますが、フィリピンのカップヌードルだけは非常にまずいので、なんとかして欲しいと思っています。