2014年6月21日土曜日

日本の英語教育に欠けているもの

神戸-関空ベイ・シャトルを使って神戸空港から関西空港に移動したのですが、時刻表の下部に書かれていた英文が非常に気になりました。

●For our board is scheduled to depart 5 minutes ago.Please wait -in the lobby,until the bording announcement. 
Between the pier from Kansai International Airport Passenger Terminal will arrive in about 6 minutes to7 minutes.

これは英語なんでしょうかね?bordingなんてのもあります。

関西空港の桟橋行のバス乗り場にも以下のような英文がありました。

●When you are ferry passengers, you don't have to pay bus fare. (as ferry fare contains bus fare) Please buy ferry tickets at the ticket booth on north side of the first floor in the kansai airport terminal next to exit A before entering the bus. Be aware that tickets for the ferry will not be sold at the dock.
●When you aren't ferry passengers, please get on a bus from the front door and pay bus tare.


これもまたおぞましい英語だと思いました。tareを払うとは何をするんでしょう?

あんまり言いたくはないですが、日本人のこういう英語は語感が全然働いていないという点で救いようがないです。何が原因なのかと言えば、やはり学校での英語の教え方に問題があると言えそうですね。英語の語感を高めるには多読しかないのに、教科書を丸暗記するような文法重視の学習方法では英文を読む絶対量が不足します。

非英語圏の英語の上手な大学生にどうやって英語の勉強をしたのかきいたらところ、ハリーポッターを英語で全部読んだと言ってました。日本人の英語学習にはこういう経験が決定的に足りないのです。

2014年6月15日日曜日

海外旅行で使えるCan I ~

海外旅行で必要な英語はほぼCan I ~(キャナイ)だけだと思ってます。これだけでほとんどの意思を伝えることができます。いちばん使うのはお店で何かが欲しいときです。

Can I have a cheeseburger?

飛行機の中でもビールが欲しいときは

Can I have a beer?

と言えばいいですね。駅へ行く道に迷ったときは

How can I get to the station?

クレジットカードで払えるかどうか尋ねるときは

Can I pay with a credit card/by credit card?

本屋さんでで旅行ガイドがどこかわからないときは

Where can I find travel guides?

許可を得るときもCan I ~でいいです。

Can I have a seat here?

困っている人がいたら

What can I do for you?

Can I ~(キャナイ)はいろんな場面で使える万能な言葉なので、海外旅行中ならこれでたいていなんとかなります。ただ、特に丁寧な言い方ではないということも頭の片隅に置いておいた方がいいかもしれないです。

2014年6月10日火曜日

still waterとsparkling water

ヨーロッパを旅行していて水のペットボトルを買うと炭酸水の割合がかなり高いことに気づきますが、私は炭酸水があまり好きではなかったので、いつも炭酸の入っていない水を求めていました。

水のペットボトルのパッケージをよくよく見て買わないと、ふたを開けた瞬間に泡がしゅわーっと出てきて、「しまったー!」と思うこともしばしばです。

イギリス英語では炭酸の入っていない水のことをstill water、炭酸水をsparkling waterと言います。イギリスで水を飲むときはstillかsparklingかをしっかり確認しないといけません。

イギリスに限らずイギリス英語に準じている欧州諸国ではおおむねstill/sparkling waterという言葉が通じます。mineral waterと言うと炭酸水だと思われることも多々あり注意が必要です。イギリス以外の国では英語以外の言葉も調べておかないと、ペットボトルのラベルには現地語で書かれています。

一方、アメリカではwaterと言えばふつうは炭酸の入っていない水のことなので、イギリスのように炭酸水かどうかに絶えず気をつける必要はないと思います。アメリカで炭酸水が欲しいときはcarbonated waterなどと炭酸水であることを明示します。

アメリカでも大都市のレストランではイギリス英語とされるstill waterが通じるという情報もネットにありましたが、アメリカにおける庶民的なレストランでの私の経験で言えば、waterを注文すると炭酸の入っていない無料の水が出てきます。「Just water, please」と言っておけば間違いないような(笑)。

2014年6月9日月曜日

レストランの食べ残しを持って帰るとき

中国や東南アジアのお金持ちはレストランでよく食べ物を思い切り残して帰ります。中国でお客さんがレストランでもてなされたとき、出てきたものをもったいないからと無理して全部食べたら、まだ足りないのかと思われてさらに食べ物が出てきたなんて話も聞きますね。

戦中・戦後の食糧難の時期を直接・間接に知る日本人は、食べ物を捨てることをよいことだとは考えていないので、中国や東南アジアで現地の人と食事をすると、こんなに食べ残すくらいなら注文するなよと思ってしまいます。

そういう場面で無理して最後まで食べようとすると、なんという卑しい人間なんだと思われるので、おとなしく食べ残した方がいいでしょう。私はいつも「アフリカの子供たちのことを考えてみんなで最後まで食べよう」と主張して嫌がられていますけどね(笑)。

食べ物を粗末にするのは中国や東南アジアの成金的な人たちで、本当に貧しい人たちは最後まで食べます。アメリカでもレストランで食べ残したら持って帰る人がとても多いです。

アメリカのレストランには食べ残しを持ち帰るための発泡スチロールのトレーが必ずあります。昔はそういうのをdoggy/doggie bagと呼んでいたようですが、若い世代はもうそういう言葉を使わないのだとか。

アメリカのレストランで食べ残したときには持ち帰りにしましょう。そうするのが当たり前なので遠慮はいりません。そういうときは

Can I take this home?

と言えばいいです。レストランのスタッフが食べ残しをスプーンですくって容器に詰めてくれて、さらにプラスティックバッグに入れて渡してくれたりします。そこまでしてもらっても無料なのですが、アメリカのレストランではチップという名のお礼が絶対的に必要になることをお忘れなく。これが面倒くさいんですよね。

2014年6月2日月曜日

ガラパゴスな電子辞書

大学の英語の授業に来る学生はほとんどが電子辞書を持参して来ます。今どきの電子辞書は画面はカラーでありとあらゆる辞書が満載ですごいですね。

日本ではどこにでもある当たり前の電子辞書ですが、海外では手に入れること自体が容易ではなく、電子辞書というものがほとんど普及していません。電子辞書は日本の典型的なガラパゴス製品だと思います。

私も昔は電子辞書を使っていましたが、今では使うことはありません。辞書はインターネットやスマホのアプリを使っているからです。

電子辞書は決して安い買い物ではありません。スマホで十分なのにどうして電子辞書を買うのかと学生に尋ねてみたところ、入学時に大学生協に売りつけられた、授業中にスマホをいじっていると怒る先生がいるなどと理由はあるようです。スマホのカメラでスライドの写真を撮ったら先生に怒られたこともあるのだとか。

授業中にスマホをいじっていたら怒る先生というのはどれだけ時代遅れなんでしょうね?手で書き写すような面倒なことをするよりもスマホで写真を撮るべきだと思いますが、それの何が悪いのでしょうか?

いつの時代にも新しいものについていけない頭の古い恐竜みたいな人がいて、今どきの若者はなんとかかんとかと愚痴を言ってるのには笑うしかないです。電話やFAXを使わないと仕事ができない人とかPDFファイルの文書をいちいちプリントアウトして読んでいる人とか本当にどうしようもないですね。