2014年7月14日月曜日

インドの首都はデリーかニューデリーか?

インドの首都はデリーなのかニューデリーなのか疑問に思っている人が多いようです。地図帳で有名な二宮書店のサイトによると、同社の地図帳では「デリー」と表記しているとのことです。


この質問をインドの大学の先生に投げかけたことがあるのですが、明確に「ニューデリー」という答えが返ってきたので、私はニューデリーだと思っています。というか、インド人が首都はニューデリーだと言っているのだから、インドの首都はニューデリーでいいに決まっています。

実際に行ってみると、デリーというとてつもなく広大な都市の中にニューデリーという首都機能を持った近代的な地区が存在しています。日本人には地区が首都であることに違和感がありますが、それは日本人の感覚なのだろうなと思いました。

二宮書店がよりどころとしている「世界の国一覧表」というのは、外務省の外郭団体「世界の動き社」が発行していたデータブックのことのようです。なぜ二宮書店はこんな怪しいものを信じているのでしょうね?ちなみに、Wikipedia(英語)でも日本の外務省のサイトでもインドの首都はニューデリーとなっています。

日本の首都は東京とされていますが、それが東京都なのか東京23区なのか三宅島も含まれるのか含まれないのか誰にもわかりませんよね。そういうのを定めた法律もないそうです。

フィリピンの首都はマニラと言われますが、実際には「Metropolitan Manila (Metro Manila)」らしいですね。ゆえに、マカティ市やパサイ市も首都の一部です。フィリピンの首都は「マニラ」ではなく「マニラ首都圏」とした方が正確でしょう。

行政区画や首都の定義は国によって違うので、そう簡単に割り切れるものではないということを知っておきたいですね。

インドの首都がニューデリーのなかデリーなのかを問うことは決して愚問ではないです。私はインドの先生に「good question」だと言われました。インドの首都がどこなのかわからなければインドまで調べに行ってはいかがですか?自ら調べようともしない二宮書店には猛省を促したいです。

2014年7月13日日曜日

ワシントンとはどこなのか?

「ワシントンに行ってきた」ととあるマイル系のブログに書かれていましたが、ワシントンという地名には気を付けないといけないです。なぜならアメリカにはワシントンD.C.とワシントン州があるので、「ワシントン」だけではどちらかわからないからです。

何の文脈もなしにワシントンと言われると、シアトルのあるワシントン州のことを考えるアメリカ人の方が多いのではないでしょうか?

このブログには成田から6,753マイルとも書かれていたので、ワシントンD.C.のことだとわかりましたが、「ワシントンに行ってきた」などとは書かない方がいいですね。

ところで、二宮書店という地図帳を作っている会社をご存じでしょうか?私は二宮書店の地図帳が大好きでした。しかし、この地図帳を作っている人たちは世界のことをご存じないようです。

二宮書店のサイトに「アメリカ合衆国の首都は「ワシントン」か「ワシントンD.C.」か?」というQ&Aがあり、「どちらも間違いではありません」と書かれていますが、アメリカ人は「ワシントン」とはふつう言わないです。「「ワシントンD.C.」と表記することが多いようです」とありますが、「ふつうは「ワシントンD.C.」と表記します」とすべきでしょうね。


間違いを指摘されたから2006年度発行の地図帳から表記を「ワシントンD.C.」に変えたのだろうと思われるのに、回りくどい言い訳をしているところが恥ずかしいと思いました。

2014年7月7日月曜日

ハンバーガーはサンドウィッチなのか?

アメリカではハンバーガーのことをサンドウィッチを呼ぶことがあり、これに???と思う日本人が多いようですね。英語のサンドウィッチ(sandwich)というのはパンの間に具を挟んだ食べ物の総称だと思います。だから、ハンバーガーもサンドウィッチというカテゴリーに入るのです。

アメリカでマクドナルドなどのファストフード店を利用するとき、サンドウィッチは重要なキーワードです。日本ではハンバーガーを注文するときにセットか単品かを指定しますが、アメリカではミール(meal)かサンドウィッチ(sandwich)かを指定します。単品だけでいいときは「Just a sandwich, please.」とか言っておけばいいです。

アメリカのマクドナルドで注文状況を観察していると「水」を注文している人がたくさんいることに気づきます。水は無料でもらえます。日本のマクドナルドでも水は無料でもらえたという報告がありますね。100円のハンバーガーと水を注文する勇気のある人はやってみてはいかがでしょうか?(笑)

2014年7月4日金曜日

#などの記号の読み方

アメリカの電話自動応答システムはオペレーターと話したいと思ってもなかなかつながらないように工夫されており(クレーマー対策かもしれません)、樹形図を書きながら本気で探検しないとオペレーターまで辿り着けないこともあります。そういうときは電話機の「#」や「*」を押してあっちに行ったりこっちに行ったりすることになります。

さて、アメリカでは「#」は日本語のようにシャープとは言わずパウンド(pound)と言われます。「*」はasteriskでいいのですが、しばしばstarとも言われます。シャープは本来縦線が垂直()なのだそうです。

JALに電話したときに英語音声を選択すると「press sharp」と(ガイジンの声で)言っていて驚いたことがあります。アメリカ人なら「press pound」と言うはずですけどね。

日本人がアメリカで通じにくくて困るものに「_」もあります。日本語ではアンダーバーと言いますが、アメリカではunderscoreの方が圧倒的に通じます。

「-」は日本語ではハイフン(hyphen)ですが、アメリカではダッシュ(dash)をしばしば使います。しかし、厳密には短い横棒がhyphen、長い横棒がdashであって、両者は区別する必要があるようです。一般のアメリカ人がこれらを区別して使っているようには思えませんけどね。

日本語では「A'」をエイダッシュと読みますが、アメリカではエイプライム(A prime)と言っています。ダッシュでは横棒との区別ができないと思います。

2014年7月1日火曜日

関西空港の英語

関西空港は日本を代表する国際空港...とまでは言いませんが、西日本の玄関口ではあるはずです。

そういう空港の英語表示なのだからきちんとしているのだろうと思っていたのですが、よくよく見るとかなりいいかげんなものでした。例えば、「Domestic Departures(North)」ですが、括弧の前は半角1文字空けないと気持ちが悪いとこのブログではいつも書いています。こういう書き方をしている時点で、全部だめなんだろうなと思ってしまうのです。


Toiletsとありますが、この表記はイギリス英語です。アメリカではこういう直接的な言葉は使いません。アメリカ英語ならRestroomsなどと書くべきですね。喫煙室がSmoking Roomなのに、コンビニエンスストアがConvenience storeというのはひどいです。なぜRは大文字で、sは小文字なのでしょうね?


関西空港で鉄道はRailwaysと書かれていますが、これもイギリス英語です。他にもいろいろありましたが、日本人が書いたんだろうなと思われるものばかりでした。

関西空港は今年9月に開港20周年を迎えますが、これまで案内板の英語に対して何の指摘もなかったのでしょうかね?