2013年9月9日月曜日

マクドナルドのi'm lovin' it

マクドナルドのキャッチコピー(和製英語、英語では「advertising slogan」等)である「i'm lovin' it」は有名なので誰もが知っていると思います。これが文法的に間違っていると思う人は英語をよく勉強した人でしょう。「love」のような状態を表す動詞は進行形にはならないと日本の学校では習ったはずです。

しかし、米国企業のマクドナルドが企業スローガンの英語を間違えるわけがなく、これを正しい英語ではないと言ってのけるのは今どき無理だろうと思われます。「like」は進行形にはならないと思いますが、「love」が進行形になっていてもマクドナルドのおかげで、私は何の違和感も感じないですね。

「I love it」と言われると、ああそうですか、好きなんですかという感じですが、「i'm lovin' it」だと今まさにそれを最高に気に入っているという発言者の一時的な感情の高まりを感じることができます。

家族や恋人に向かって「i'm lovin' you」と言うのは愛情の持続性の欠如という点で不適切と思われますが、ファストフード会社のスローガンとしての「i'm lovin' it」はとてもよくできていると言えるでしょう。

ところで、私はloveの進行形よりも一人称単数の「I」を「i」と小文字で書いていることの方が気になります。小文字にすることによって形式ばらないリラックス感を出しているのではないかと考えられるのですが、携帯電話のSMSで「I」と大文字で打つ若者がほとんどいない(SHIFTキーを押すのが面倒だからですね)ことを思えば、若者の流行に敏感な企業センスを打ち出しているようにも思われるのです。

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