2015年4月5日日曜日

summer(季節)に冠詞は必要か?

日本は春夏秋冬と明確な四季のある国です。秋はアメリカでは通常fallと言いますが、日本では本当によく主にイギリス英語のautumnを使っていますね。railway(鉄道)やfaculty(学部)もそうなのですが、根強く日本で使われているイギリス英語には文明開化で導入されたもの(鉄道や大学)に多いように思っています。なぜautumnがこんなに使われているのかはとても興味深いです。

さて、「夏に」という意味で「in summer」「in the summer」と両方書かれているのを見かけます。これらにはどういう意味の違いがあって、どのように使い分ければいいのでしょうか?ネイティブの人たちもこれらの違いについて結論に至っていないように見えます。もちろん、「in the summer of 2015」のように特定の夏の場合はtheがつくわけですが、これはまた別の話です。

概ね「in summer」は毎年(日本なら7~8月あたりに)巡ってくる一般的な夏という意味で使っているのではないかと思っています。つまり「毎年夏になると」という意味です。「in the summer」は「春夏秋冬という四季の中での夏の時期には」という意味ではないかと思っています。といっても、両者の違いはほとんどなく、どちらでも使える場合がほとんどだと思いますが、どちらかの方が文脈に合っている場合もあるでしょう。

Many tourists visit Kyoto to see cherry blossoms in spring.
(多くの観光客が毎年春になると桜の花を見るために京都を訪れます。)

We should not visit Kyoto in the summer because it is too hot to walk around the city.
(夏の時期には京都を訪れるべきではありません。なぜなら街を歩き回るには暑すぎるからです。)

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