2013年10月21日月曜日

次の駅は「is」か「will be」か?

今日東京駅から東海道線で横浜駅に移動しました。そのとき、車内で流れる電光掲示を見ていたら、「The next stop will be Kawasaki.」などと出ていました。

次の駅は川崎だと決まっているのに、どうしてここで「will be」を使うのか?「will」は「~だろう」という推量を表しているので、「次の駅は川崎だろう」になるのではないか?この場合は「is」を使うべきではないか?来日したイギリス人もそう言っていた等という指摘や主張が日本語のインターネットサイトにたくさんあります。

「is」を使うのはもちろん適切です。現時点で次の駅は川崎だということは事実としてわかっているからです。一方、「will be」の場合は未来のある時点でそういう状態になる(=現時点ではまだそうなっていない)と言っています。上の文は、

The next stop we will be stopping at is Kawasaki.

と同じ意味だと言えるでしょう。

もちろん、「will」には「~だろう」という推量の意味もあるのですが、どうしてここではそうならないのかというと、英語は(このブログで何度も書いているように)文脈によって解釈されるからです。 「The next stop will be Kawasaki.」は前後関係のない独立した文ですが、スケジュールに従って走っている電車に乗っているという状況から考えて、「次の駅は川崎だろう」などといいかげんなことを言っているとは到底思われないわけで、それこそが英語を解釈するのに必要な文脈というものです。「will be」に文句を言っている人たちは英語の解釈に不可欠な文脈というものを考えていないのではないかなと思うのですが、どうでしょうか?

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