2014年4月20日日曜日

wantを使わずに要求する言葉

アメリカなど英語圏の国で何かを相手に頼む時に「want」を使うのはたいへんはばかられます。「I want a coffee.」とお店で注文してももちろん意味は通じますが、直接的でぶしつけに要求するような感じがするのは否めません。

英語には日本語のような多様な丁寧語はありませんが、遠回しに言えば言うほど丁寧になるという法則があります。アメリカ人は日本人のように曖昧な返事はせずにイエス、ノーがはっきりしているとよく言われますが、現実には相手を気遣ってとても回りくどい言い回しをしていると思います。

アメリカで何かが欲しいときは「want」と言わずに「would like」を使う方がいいです。コーヒーショップでは「I'd like a coffee.」が自然ですね。「I was wondering if I could have a coffee.」は仮定法まで使って最高に回りくどいですが、その分ものすごく丁寧です(笑)。

ただ、「フレンドリー」が対人関係のキーワードであるアメリカ社会において、丁寧な言葉は相手との距離を遠ざけてしまうので丁寧であればあるほどいいというものでもありません。相手や状況に応じてほどほどに丁寧なのがいいと思います。

私がもう一つアメリカで多用する言葉が「need」です。この言葉は何かが欲しいという自分の意思を直接的に言わずに「必要である」と若干遠回しに表現しています。

「need」には客観的にそれが必要な理由があるというニュアンスも感じられるので、例えば予約をキャンセルしたいときの「I need to cancel my reservation.」のように使える場面はとても多いです。

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