大学入試センター試験にリスニングが導入されてもう10年になろうとしてますが、日本人の英語コミュニケーション能力は上がったのでしょうか?私は何も変わっていないと思っています。
このリスニング試験はスピーキングがなくてただ単に聞くだけなので、筆記試験と同様に受験対策で乗り切れるでしょう。つまるところ、「読む」が「聞く」に変わっただけで、それ以外は何も変わっていません。
とてもわかりやすい英語をイヤホンを使って雑音も入らない最高の環境で聞き取れても実践では役に立たないとも思っています。インド人やシンガポール人の英語がわからないと言うような軟弱な日本人が増えるだけかもしれません。
日本生まれ日本育ちの日本人が英語でコミュニケーションするために必要な力というのは聞き取れた単語をその場の文脈の中でつなぎあわせて相手の言っていることを理解する力だと思っています。インド人だろうがシンガポール人だろうが私は気にしたこともないです。どれだけ英語がなまっていようがどれだけ大きな雑音の中にいようが、それが現実なのだからなんとかするしかありません。
どうしてもわからなかったら「Can you repeat that?」と聞き返せばいいだけです。しかし、このリスニング試験ではそんな当たり前のこともできないですね。現実の世界では使えない英語のリスニング試験にこれほど多大なコストをかけていったいどうなるというのでしょうか?
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