2014年1月14日火曜日

A Happy New Year

年末年始はタイ、上海、ドーハ(カタール)、モロッコ、スペインと長期の旅に出ていました。この前帰国したばかりなのですが、その直後に関西空港から福岡までピーチの飛行機に乗ったときの搭乗券の英語を見て日本に帰ってきたなとしみじみ思ってしまいした。


全体的にツメの甘い英語だなと思われるのですが、そのくらいは許すとしても「OOKINI!!」「A Happy New Year!」がよろしくありません。

ピーチは関西空港を拠点とする航空会社なので関西弁の「おおきに」をアルファベットで書いたのでしょうが、外国人には難し過ぎます。こんなのを喜んでいるのは日本人だけでしょう。関西系日本人の独りよがりだと言えます。

「A Happy New Year!」は今さら言いたくないですが、英語として間違っています。こういう挨拶では「A」は不要で、「Happy New Year!」と書かなくてはなりません。日本の年賀状に「A Happy New Year!」と書くのは明らかにおかしいです。日本人同士で送ってるんだから、「あけましておめでとうございます」と日本語で書けばいいのにと、「A Happy ...」を見るたびにいつも思います。

「I wish you a happy new year!」と書くではないかと反論する人もいるようですが、挨拶ではなく通常の文章になっているので、この場合は「a」が必要です。

クリスマスの場合も挨拶では「Merry Christmas!」ですが、文章では「I wish you a Merry Christmas!」ですね。

ところで、Christmasにどうして「a」がつくの?Christmasは可算名詞なの?という疑問が起こるのですが、このChristmasは可算名詞と考えていいと思います。私は実際に見たことがないのですが、「And may all your Christmases be white」という複数形が出てくる歌詞もあるようです。

「A Merry Christmas to you!」とか「Merry Christmas and a happy new year!」も見たことがありますが、これも文章化しているところに不定冠詞がついたと考えるべきでしょう。

ちなみに、今どきのアメリカでは企業などがクリスマスの挨拶に宗教色を出さないように配慮しているので、「Merry Christmas!」ではなく「Happy Holidays!」などといった味気ない言葉がたびたび使われます。

日本でよく使われる「Happy Merry Christmas!」は見たことがないですね。これも英語ではありがちな(間違っているわけではないけれど)「ふつうはそうは言わない」というレベルのものではないかと思っています。

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