2014年3月18日火曜日

名詞における輪郭の有無

日本の学校では(今はどうか知りませんが)coffeeは数えられない名詞なので、a cup of coffee、two cups of coffeeなどとして数えると習いました。しかし、アメリカに行くとふつうにa coffeeと言ってます。ビールもわざわざa glass of beerと言わなくてもa beerで通用します。

名詞に輪郭があるとき、例えばりんごが一つならan apple、二つならtwo applesとすればいいわけで、非常にわかりやすいのですが、難しいのは輪郭のない名詞です。

例えば、コーヒーは液体であって明確な輪郭はありません。ところが、カップに注ぐと輪郭がなかった液体のコーヒーが輪郭を持つことになります。それゆえ、a coffeeで通用してしまうのです。アメリカではCan I have a coffee?でコーヒーを注文できます。

もちろん、これはイレギュラーな用法なのですが、長い言葉は短く省略されるという地球上の言語に普遍的な法則によって定着してしまっています。

英語の名詞では輪郭の有無が非常に重要になります。英語が難しいのは輪郭のない抽象的な名詞がしばしば複数形になって、しかもその意味が変わったりすることです。

そのような難しい名詞(例えばinstruction)の用法は一つ一つ覚えていくしかありませんが、そういうのが嫌になって人工言語のエスペラントに走る人も多いようですね。お気持ちはわかりますが、エスペラントは勉強しても役には立ちません(笑)。

0 件のコメント:

コメントを投稿