2013年8月7日水曜日

日本人の英語学習

英語の難しさ(それゆえのおもしろさでもあります)は何なのかというと、英語の言語感覚が必要とされることです。ゆえに、数学や物理が完璧にできる天才的な人でも、英語を書くとぼろぼろという日本人がたくさんいます。

美しい英語は数学や物理のようにロジックだけでは書くことができません。なぜなら英語は一定のルールに従ってはいるのですが、たとえ文法として間違っていなくても「ふつうはそうは言わない」という事例が山のようにあって、慣例に従って書くしかないからです。

数学や物理が得意な日本人の書いた英語は確かに文法的には問題はないようですが、それを読んでみると、スムーズに言葉が流れないでこぼこ感、がたがた感があって一見して日本人が書いたんだろうなとわかってしまいます。

英語ができるかどうかは結局幼少時から身につけた言語感覚に尽きると言ってしまえば、我々外国人には取り付く島もないことになっておもしろくはありません。しかし、そのような言語感覚は日本にいながらでも身につけることができるのです。

最も有効な方法は英文を多読することです。わからない単語が出てきても無視して読んで読んで読みまくるというのがいちばん有効です。さらには、英語の映画やドラマなどを見て、音やリズムの感覚を身につけることでしょう。これくらいなら日本にいても十分実行することができます。

それでも、英語には日本人には越えられない壁があるのは確かです。ほとんどのアメリカ人がロジックをわかっていないのに、彼らが母国語を習得する過程で身につけた感覚で付けたり外したりしている冠詞は本当に難しいですね。

しかし、英語を軽々と使いこなしているドイツやフランスや北欧の人たちくらいのレベルには我々でも十分に達することができます。アメリカ人やイギリス人みたいになろうとするのはたいへんなこと(たぶん無理)ですが、我々が目標とするのは大陸ヨーロッパの人たちに絶対に負けないくらいの英語でいいのではないでしょうか?

最後に...毎日10分間聞くだけで英語が話せるようになるとか書かれている教材は信用しない方がいいです。聞かないよりは聞く方がいいのでしょうが、たいした努力もしないで外国語が身に付くなどありえないことですね。

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