2013年7月24日水曜日

飛行機の夏ダイヤ

和製英語は興味深い日本の英語文化だと思っています。空港連絡バスをなぜか日本ではリムジンバスと誰もが呼んでいて、日本の真似ばかりしている韓国がやはりリムジンバスと呼んでいて笑ってしまうとか、いろいろ楽しいことがありますね。

コインランドリーは和製英語だと言われていて、日本の英和辞書にはcoin-operated laundryなどと説明調に書かれていますが、実はアメリカやオーストラリアの街角でときどき見かけるということもありました。ちなみに、アメリカのMotel 6は公然とcoin laundryと表記しています。

最近とても気になっているのが、飛行機の夏ダイヤとか冬ダイヤという表現です。このダイヤはもちろん英語の「diagram」(図表や略図)から来ているのですが、これは主に列車がすれ違ったり追い越したりする鉄道で使われるものです。

2地点間をダイレクトに移動する飛行機には「diagram」はもちろん必要ありません。

しかし、「ダイヤ=運行時刻」のような意識を刷り込まれてしまった日本人は「○○航空が冬ダイヤを発表」などと言ってしまうわけですね。それを聞いても何も違和感を感じないなら、そういう人はやはり「ダイヤ=運行時刻」という意識が頭に刷り込まれてしまっているのでしょう。

和製英語は言語学的にも文化的にもとてもおもしろいものなのですが、英語を使いこなそうとするならこれほどやっかいなものはありません。

私も経験がありますが、うっかり和製英語が口から出てしまって相手に理解されなかったときの「あー、やっちゃった」感がなんとも恥ずかしいです。英語を書くときにも和製英語は深層心理のレベルで様々な悪影響を及ぼします。

夏ダイヤ、冬ダイヤはそれぞれ夏スケジュール、冬スケジュールと言うようにしてはどうでしょうか?スケジュールなら英語でも大丈夫です。

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