2013年7月30日火曜日

貧困なる和製英語

和製英語を日常的に使っていると、そういう言葉が脳の中にインプットされてしまい、外国人との会話で思わず口から出たりすることがあります。

和製英語に見られるカタカナ言葉を多用することが、日本語の文化を崩壊・変質させている面もあり、こういう言葉を使うことには慎重であるべきです。

和製英語の中でも見たり聞いたりするたびに、アイタタタと心が痛むのはノーマイカーデーです。

マイカーというのは「my car」であって、文字通り私の自動車という意味です。しかし、この言葉は決して自家用車全般(private vehicle)を意味していません。だから、ノーマイカーデーという言葉は英語的に意味をなさないのです。

それにしても、ノーマイカーデーは美しくない日本語ですね。似たような言葉にノー残業デーというのもあることを思うと、ノー○○デーと一般化できそうです。

マイナンバーという共通番号制度が導入されようとしていますが、これも英語的にも日本語的にも残念な言葉です。こういう貧困な言葉しか生み出せない日本の官僚(言語能力の衰えたオヤジの集団)のセンスが嘆かわしいです。

ちなみに、交通渋滞による大気汚染が深刻なカリフォルニアのベイエリアではノーマイカーデーのことを「Spare the Air Day」と言います。日本語とは言葉のセンスが違うと感じますね。この日はベイエリアの多くの公共交通が無料になってお得です。

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